シークエンス

連続して次々と空間や建物の表情が変化する。

空間計画がしっかりと練られた良い建物にはそんな楽しさがあります。

今日紹介するのは、山形県の鶴岡市の土門拳記念館、設計は建築家の谷口吉生氏。

まず、水辺に浮かぶ建物にアプローチすると、面、塊、線という形態要素で構成された建物全景が見えてきます。


面の欠かれた部分を潜りエントランスに近づくと....


そこは先ほどの水辺から壁一枚で隔てられた落ち着いた外部空間。


早速、中へ。



鉄扉の錆の表情が、詫びの素材感を醸し出します。


引手は真鍮、こちらも味わいある表情で金属なのに、どこか暖か。


いよいよ内部空間。

展示空間への入口はコンクリート小叩たたきの壁に穿たれた丸小穴。

展示室へと繋がる廊下は、明暗の小気味よい繰り返しで期待感が高まります。


作品を引き立てる為、展示空間はあえて控えめ。




天井の細かい格子から穏やかな昼白色の光が注ぎます。


続いては、次の展示空間へとつながる廊下。

明から暗へと転換しつつ、垂直に連続して計画された採光窓から小気味の良いリズムで光が取り込まれます。


隙間からは外部展示作品の姿。


次第に明の空間へとシフトしつつ、彫刻作品の展示。

設計意図を持ち計画的に動線計画が為されている事は明確。

時に外部空間を取り込み。


来訪者の細かな心理状態をコントロールしつつ鑑賞空間を構成している素晴らしい建物。


先日紹介した由利本荘のカダーレも様々なシークエンスを次々と展開した建物でしたが、ここ土門拳記念館は水平や垂直、あえて言うならより建築的な表現にて同種の空間構成。




敷地や周辺環境を一体的に構成した点では見た目の複雑さは無いものの、カダーレ以上の深さがあります。


今日は内部空間の紹介でしたので次回は外部。

ランドスケープも動揺に、この建物を中心に次々とシークエンスが展開します。


紹介はまた後程
Seeyouかわいい

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