建築と街並み、美少女イラストが生み出す地域資産

JUGEMテーマ:今日見たテレビの話
12月2日放送 NHKクローズアップ現代

昨今の不況と高齢化から元気を無くしつつある地方都市の取り組みが紹介されました。

秋田県羽後町で町おこしのひとつとして、文化財や名所を紹介するポスターに美少女イラストを用いたところ、その大きな反響から地域の特産品や生産物のパッケージデザインにも広がりを見せ、また背景となった町の風景にに興味を抱いた多くの若者が訪ねてくるなど、大きな経済効果を生み活気を取り戻す力となっている事が放送されました。

日本の各地方都市はそれぞれに異なる気候・風土、県民性、歴史、文化の影響から成り立ち、そこでしか成立しない価値を持っています。しかし、その地に生まれ育った人々からは子供の頃から見慣れたごく当たり前なものでその魅力に気付くことは簡単そうで意外に難しいことです。

普段は見向きもされない価値にそれとは対極の美少女イラストを組み合わせ互いの価値を再認識させるこの提案は羽後町出身の山内貴範さん(東京都内出版社在籍)の発想。


商工会のポスター

過疎高齢化、経済縮小の暗い雰囲気がつづく地方都市に新たな視点から光が当てるこの試みは同じ秋田の価値に囲まれ育った私にも嬉しいものです。

生まれ郷里の価値に好きなことであるイラストを結びつけ、眠っていた価値を掘り起こし社会資産として地域に貢献を果す、このある種とっぴとも思える発想にそのネットワークを活用し実行性、現実性を与えたのもまた地元の佐々木章さん(現北都銀行男鹿支店長)、地域の再生、活性化はやはり人と人の繋がりが支えるのだと実感します。


背景は羽後町の風景


「地域の建築や文化財は地域社会が共有する財産である」

ちょっと前まで当たり前に地域コミュニティーが共有していたこの概念は次第に薄れつつあります。
公共事業費削減や社会の透明化が進み、新たな建物の建設が少なくなり既存の社会資産も老朽化に伴い姿を消していく現状が見受けられます。設計者の立場からはいわゆる箱物が立たないことは当たり前に困った事実ですが、それよりも社会が共有すべき概念が薄れつつある現状の方が問題であると思います。

羽後町の一連の取り組みからは単なる町おこしの企画提案としてだけではなく、薄れつつあるこの概念への挑戦が感じられます。
加えて美少女イラストが持つ既成概念への挑戦と言う全く異なった2つの意味が結びつくことで羽後町の町おこしは他にない魅力を生み、若者達の共感を得ているのだと思います。

これまで町の名前すら知らなかったであろう若者達が興味と関心を抱いて町を訪れてくれる光景は、地域に暮らす人々にとっても誇りで地域資産を再認識するすばらしい機会だと思います。


「地域再生の力はそこに住まう私達が
        郷里をもっと好きになることで生まれる」


羽後町の町おこしはそれを教えてくれます。

Seeyouかわいい




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